◆ 登校拒否ないしは引きこもり |
お子さんが登校拒否になったり、引きこもりになった場合、親御さんとしてはさぞ、どうしてよいかお困りでしょう。当人に親としてどう接したら良いのか途方に暮れておられるかも知れません。当人達は学校ないし社会にいかに接したら良いか、にこれもまた途方に暮れているのです。学校の場合、いじめやそれほどではなくてもクラスメイトと,時には先生とどう接したら良いかがわからなくて登校しようとしても,朝方踏ん張りがつかない、一種のうつ状態にあります。 うつ状態といってもお子さんの場合、抗うつ剤を飲んで頂く、と言うのは望ましくありません。成人ほどには思うような効果が上がらないからです。 |
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ここではご当人が家族、お母さん達との接し方がわからなくなるともともあります。ですからご当人が何を、どう感じているのか,それをただただその感じ方、考え方に向き合い、耳を傾けることから始めます。ここで世の中はこうだ、と本人に常識的に説得したら,この人にも自分の気持ちがわかってもらえない、と絶望的になってしまいます。ただひたすら当人の気持ちにより添ってあげて、立ち上がりを辛抱強くまつ、というのが肝要です。本人を専門家の前に引っ張り出そうとしても,それは逆効果です。まずは親御さんが専門家を訪れ、自分がどう当人と接するかを学んで頂き、本人がその道のプロの前にすがたを現して通い始めると,若くて学習能力のある彼らは速い回復を示します。とにかく子どもや当人のどちらも責めないことが治療のコツです。 |