いわゆる頭痛にはいくつかの種類があります。 それらのうちきわめて稀な事ですが、最も除外診断(そうではないと判断する)しなければならない頭痛は脳炎、髄膜炎による頭痛です。高熱を伴うことが多く、意識が遠のいてきたり、引きつけを起こしたりします。身体的初見でその可能性が高い場合(滅多にない事ですが、) 早期に診断して治療を始めれば後遺症無く経過を見ることもできます。高熱とともに頭痛が次第に強くなる場合は、受診して髄膜炎などではないことを確認してもらうことが重要です。 以上は非常に稀な場合です。 多いのは片頭痛、筋緊張性頭痛、混合性頭痛、大後頭神経痛、眼精疲労などです。 片頭痛は「また始まるな」という予感がして、じっとしていなければならない程の痛みで光や音に敏感になることが特徴的です。 筋緊張性頭痛は普段から肩こりや首筋の張りが強いことが観察されます。 |
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上記二者の混合したものの場合混合性頭痛と呼ばれます。 大後頭神経痛は第一頸椎の上下から後頭〜前頭部に掛けて痛みが感じられ、この神経の出口第一頸椎の上下を押すと痛みがその支配領域に放散することが観察されます。 眼精疲労による頭痛は、端末作業など目を酷使する環境で起こることが多く、適切に目を休ませることにより回復するかどうか経過を見ましょう。 |
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