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生活に支障を来すほど不安がある

生活してゆくのに支障を来すほどの不安は従来、不安神経症と呼ばれていましたが、最近不安障害としてさらにいくつかのタイプに分けて治療をすると早く良くなることがわかってきました。 パニック障害、強迫性障害、社会恐怖、広場恐怖などです。
 突然動悸と発汗が起こり、自分の存在や周囲の状況が生き生きと感じられない(これを離人症状という)、倒れてしまうのではないか、自分で自分をコントロールできなくなるのではないか、気が狂ってしまうのではないか、死んでしまうのではないかといった恐れがあったり、めまいがして顔が真っ青になり、胸が痛く、胸騒ぎがして気持ちが悪く、トイレに行きたくなり、手が振るえ、息苦しく、寒気がし、指先がぴりぴりした感じがし、足元がふらつく感じがしたりするのはパニック発作の可能性があります。

 物や手などの汚れが気になってしょうがない、同じことを繰り返し何度も聞き返す、物事が秩序だっていないと気がすまない(以上を強迫観念という)、手洗いを際限なく繰り返す、物を何回も洗浄する鍵を閉めたか何度も確認する(強迫行為)といった場合、強迫性障害の疑いがあります。

 人前で話をしたり、他人と食事をしたりといった社会的な行動をする際に恥をかくのではないかとの恐れを感じて不安反応を起こす場合、社会恐怖であるかもしれません。逃げられない、助けてもらえないような場面でパニック発作が起こるので、そのような状況を避けずにはいられないのは広場恐怖と呼ばれます。

 いずれも抗不安薬は効果もあるのですが、依存にも注意が必要です。現在主流として使われているのはベンゾジアゼピン系の抗不安薬です。
 デパス、リーゼ、ワイパックス、コンスタン、ソラナックス、レキソタン、メレックス、セルシン、ホリゾン、セパゾン、コントール、バランス、レスミット、セレナール、メイラックスなど作用時間の長短、作用の強弱により種類があります。やむを得ずベンゾジアゼピン系の薬剤を用いる時は自分で勝手に服薬をやめようとすると血中濃度が下がる時に不安が高じて「やはりこの薬がないとだめだ」と思いこんでしまう原因となります。作用時間が長くて血中濃度が急激に下がらない薬剤を経たりして卒業してゆきます。依存の心配のないタンドスピロン(セディール)も使われるようになりましたが、肝障害を起こしていないことを血液検査で定期的にチェックすることが必要です。

 薬剤を卒業してゆくに当たって最近注目されているのは、認知療法です。他の人なら大して気にもとめないようなことが気がかりになってしまう状態に気づいてもらい、それが具合を悪くする原因であること、またそれが思い過ごしであるかどうか冷静に確かめる習慣をつけることにより、それまでの感じ方にゆがみがあったことに気づいてもらうものです。
 自分が変わるだけでなく、ある程度要領が飲み込めてくると環境を調整したり、また環境を選んだりすることができるようになる人もあります。特に若い方の場合環境がよい方向へ変化したりすると、けろりと改善することもあります。パニック障害、強迫性障害など抗うつ剤が著効する不安障害もあります。抗不安剤のみを用いて治療期間が年余に渡り伸びてしまうこともありますから注意が必要です。


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